みなさん、こんにちは!
私は週4非常勤で働く3児のママみちるです。
私は3人目出産後の育休中に保育士の資格を2か月の独学で取得しました。
(筆記編)に続きまして(実技編)の記事を作成したので、ご覧いただけると嬉しいです♪
※筆記編はこちら↓
なんとまあ、奇跡的に筆記にギリギリ一発合格し、いざ実技試験に!
ただ、合格通知が届いた時点で既に試験日まで50日を切っているのです…やばいよやばいよ汗
実技試験は筆記試験合格者が受験資格を得て3科目の中から2科目選択となっています。
※出願する際にどの2科目を選ぶかを決める必要があります
※受験申請後の分野変更はできません
【参考】2024年度後期 実技試験
- 音楽:2種類の課題曲(楽譜ダウンロード有)
- 造形:保育の一場面を絵画で表現する。
- 言語:4種類のお話のうち1つ選択
私はピアノ経験が素人のため、上記の中から「②造形に関する技術」と「③言語に関する技術」を選択しました。
今回はこの内、「②造形」についてお話したいと思います。
保育の一場面を絵画で表現する。
求められる力:保育の状況をイメージした造形表現(情景・人物の描写や色使いなど)ができること。
- 表現に関する問題文と条件を試験の当日に提示する。
- 当日示される問題文で設定された一場面を、条件を満たして表現すること。
注意1 : 当日の持ち物(試験中、机上に置けるもの)
①鉛筆またはシャープペンシル(HB~2B)
②色鉛筆(12~24色程度)
※1 クレヨン・パス・マーカーペン等の使用は不可×
※2 水溶性色鉛筆の使用も可ですが、水分を塗布することは不可×
※3 摩擦熱で消える色鉛筆の使用は不可×
※4 色鉛筆ケース(筆箱等)を机上に置くことは可〇
※5 携帯用鉛筆削りを会場内に持ち込むことは可〇(試験時間中に使用する場合は、試験監督員の了解を得てから使用)
※6 受験者の間での用具の貸し借りは不可×
③消しゴム
④腕時計
※1 アラーム等の音のならないもので、計算機、電話等の通信機能のついていないものに限る。置時計不可×。
上記①~④において、「人物の形をしたイラスト入りのもの」は机上に使用不可×
注意2 : 試験時間は45分
注意3 : 解答用紙の大きさはA4判ですが、絵を描く枠の大きさは縦横19㎝とします。
(紙の種類は試験の当日に提示)
上記が公式HPより抜粋した内容です!
- 基本技術の習得:参考書を元に基本的な構図を練習して基礎を固める
- お題の理解:指定されたテーマや題材をしっかり理解し、条件に沿った絵を描く
- 時間管理:制限時間内に作品を完成させるためのタイムマネジメントを意識する
- 色んなパターンを揃える:年齢に応じた表情・体格に、屋内・屋外それぞれのパターンを事前に考えておく
- 練習を重ねる:過去問を元に、実践に近い練習を行う
- 他の人の作品を見てみる:インターネットで検索して、合格した人たちの絵を参考にする
この6点を押さえながら練習を進めました。
小さい頃から絵を描くことが好き!だったので、要綱をよく見ずに「造形」については迷わず選択したのですが、「絵の上手さ」ではなく「時間内でお題の条件を漏れなく表現できているか」ということが重要であることに気づきました。上手に描けても色塗りに時間が足りない・お題の条件を全て満たしていない、という人よりも、多少下手でも時間内で色の組み合わせが良く、条件を全て満たしている人の方が圧倒的に点数を獲得できます。
この1冊があれば、実技試験は大丈夫なのでは!?というほど心強い1冊です♪
- 内容が凝縮され、試験の要点を押さえていて無駄が無い
- 色んなパターンで練習ができるためバリエーションが増える
- 身体の骨格から下書きしながら順を追って基礎から学べる
- 喜怒哀楽、様々な表情の練習ができる
- 基本的な比率やアングルさえ押さえておけば幅広く対応できる
他の受験者さんも結構持っている方が多かったこのシリーズ!
- 滑らかな書き心地:芯が折れにくく、安心して試験に挑める
- 豊富なカラーバリエーション:24色あると細かい色使いに◎
- 発色が良く、混色しやすい:重ね塗りも鮮やか
- テキストの基本的なところを真似して骨格や表情について練習する
- 合格者の方々の絵を参考にしながら時間を測って描く
- 本番と同じ環境で過去問に沿ってひたすら描く
「こんなに描けるかな…」と不安でしたが、基礎から学べるテキストになっているので順を追っていけば必ず時間内で納得のいく作品になります!!
では、①~③を実際の絵とともに解説いたします。
①テキストの基本的なところを真似して骨格や表情について練習する
↑このように、基本的な動きや表情をまず練習します。
↑更に動きを加え、年齢に応じた身長や顔・身体のパーツを練習します。
これらの作業は3-4日かけて行いました。
②合格者の方々の絵を参考にしながら時間を測って描く
過去問や諸先輩方のブログを参考に、試しに描いてみました。
【事例】
H保育所の4歳児クラスの子どもたちは、園庭で色水遊びをしています。水の感触を楽しみながら、空き容器に色水を入れて並べてみたり、ジュースに見立てたり、色を混ぜるなどして、保育士と一緒に遊んでいます。
<条件>
1. 容器を使って色水遊びを楽しんでいる様子を描くこと。
2. 園庭の色水遊びの様子が分かるように描くこと。
3. 子ども3名以上、保育士1名以上を描くこと。
4. 枠内全体を色鉛筆で着彩すること。
※これは本番と同じ環境を作り、一番初めに描いた作品です。時間内に描ききれませんでした。圧倒的に背景まで行きつかないパターンです。このような絵が数日続きました。
③本番と同じ環境で過去問に沿ってひたすら描く
このように、慣れてきたら19cm×19cmの枠を書き、お題を見てスタート!
(練習時には、数字が大きく、経過時間の確認しやすいストップウォッチを置いていました。)
本番に近い状態での練習方法は下記のとおりです。
1:枠外に仮で配置図を描く(小さな四角を書いて16分割し、大体のイメージを入れる)
2:お題の全ての項目を満たしているか確認(ここまでで3分以内くらいが◎)
3:本番枠の中に「うすだいだい」で16分割の線を描く
4:仮枠の下書きを見ながら人物を描いていく
※私は人の輪郭をオレンジ色にしました。髪の毛の色は、茶色も混ぜると全体的に明るい柔らかい絵となります。
5:背景をざっくりと描き、薄いタッチから濃くしていく(ここまでで30-35分経過くらいが◎)
6:ほぼ完成形に近い状態で、あとは陰影や色の濃淡をつける作業で仕上げ!
(再度お題の確認→抜けが無いか。条件は全て満たしているか)
以上で完成~!!となります。
実際にチャレンジしてみると分かるのですが、終わったとは結構な達成感&疲労感に襲われます笑
私は子ども三人育てながらでしたので、「45分間確実に静かな空間」で描くには早朝がベストでした。朝5時前にラスト授乳をし、5:00~全集中!でした笑
出来る限り、1日1絵を目標に、過去問を参考にコツコツ描きました。
① テーマ/お遊戯会
② 指定人数/4歳児3名以上、保育士1名以上
③ 条件/保育室で保育士のオルガン演奏で3人の子どもが輪になっている様子
+気を付けたPOINT+
・オルガン=必ず鍵盤まで描く必要はない
・輪になる様子は出来るだけ横顔にする(表情が分かるように)
・なんのお遊戯会か分かるようにする(装飾等でイメージ)
① テーマ/給食の時間
② 指定人数/子ども2名以上、保育士1名以上
③ 条件/保育室で「給食の準備」「食事中」「片付け」から選択
+気を付けたPOINT+
・トレーを持っている姿が平面的にならないようにする
・「おいしかった!」が伝わる表情にする
① テーマ/折り紙
② 指定人数/子ども3名以上、保育士1名以上
③ 条件/保育所のホールで、紙飛行機を祈る、飛ばす
+気を付けたPOINT+
・机の配置と「何をしているか」が分かるように
・月齢に応じた遊び方であること
・みんなが上手に折れているとは限らないこと
① テーマ/お誕生日会
② 指定人数/子ども2名以上、保育士1名以上
③ 表現の条件/お祝いの様子
+気を付けたPOINT+
・背景の装飾は特別仕様に
・教室の場合は「窓」を描くと面積が多くても困らない
・3歳未満児を抱っこして座っている場面も練習しておく
① テーマ/牛乳パックのおもちゃ遊び
② 指定人数/子ども3名以上、保育士1名以上
③ 表現の条件/保育室で牛乳パックの形を活かした手作りおもちゃ
+気を付けたPOINT+
・カラフルな色合いにする
・全員の制作状況が異なること
・先生はみんなに目が届く位置で見守るスタイル
【事例】
H保育所の4歳児クラスの子どもたちは、園庭で砂遊びをしています。子どもたちは、シャベルやスコップを使って穴を掘ったり、 水場から水を運んで川や池を作ったりして保育士と一緒に楽しく遊びました。
<条件>
1. シャベルやスコップなどの道具を使って、砂遊びを楽しんでいる様子を描くこと。
2. 園庭での砂遊びの様子がわかるように描くこと。
3. 子ども3名以上、保育士1名以上を描くこと。
4.枠内全体を色鉛筆で着彩すること。
+気を付けたPOINT+
・外遊びのため、帽子をかぶること
・中腰スタイルも練習しておく
・外遊び背景の場合、背景は柵や園庭遊具、園の建物がオススメ
- 先生の髪型を固定化する ※基本的には髪の毛は低めのポニーテール
- 表情は出来るだけみんな違うものにする ※先生は「にっこり」を多めに
- 室内での背景には窓やカーテンを描くとスペースを埋めやすい※カーテンはピンク、窓の外には緑でパターン化
以上です。どんどん数をこなしていくと、パターン化できてくるので色んなお題が来ても動じなくなってきます♪
とはいえ、当日は緊張するので練習をたくさんして色んな表情や情景を描いておくととても安心です。
試験当日は、「無地のハンカチ」は持ち込み可能で、その上に色鉛筆を置くことがOKでした。ケースに一回一回戻すより、転がらず、音も小さくて置きやすいため数人そうしている人もいました。ご参考までに…
後日談
私の受験した2022年(令和4年)後期は「豆まき」がお題で、詳細は以下のとおりでした。
【事例】M保育所の3歳児クラスの子どもたちは、保育室内で、大きな鬼の顔が貼られた壁に向かって豆まきを楽しんでいます。保育士は、そばで見守りながら遊びに加わっています。
<条件>
1.【事例】に書かれている保育の様子がわかるように描くこと。
2. 子ども3名以上、保育士1名以上を描くこと。
3. 枠内全体を色鉛筆で着彩すること。
何とか条件を満たし、陰影をつける時間も確保できたため、安心して試験を終えました。
試験後にご機嫌でSNSで他の人たちのつぶやきを検索してみると「豆、そのまま描いてしまった~」とか「新聞紙で丸めた玉を豆にしたけど良かったのか」という意見を発見し、「しまった!汗」と思いました。「誤飲の配慮」まで必要だったことに気づきました。私は単純に「豆」を投げる姿を描いてしまっていたのです…
うわ~やられた~と思いましたが、結果的に合格したのでもう気にしていません笑
気になる点数は・・・・・
50点満点中43点!思ったより良かったです。
構図に何点、配色に何点、という表記ではないので細かいことは分かりませんが、ひとまず安心です。
実技試験の造形は、事前にしっかりと準備し、練習すれば「必ず」合格できます。逆に言えば、練習しなければ合格への道は極めて難しいです。
くどい様ですが、「絵の上手さ」ではなく「時間内でお題の条件を漏れなく表現できているか」ということが重要です。「きれいに描けているけれど未完成」の絵よりも条件漏れさえなければ、実技試験はクリアできます!!
「造形」試験を通して、基礎的な絵の描き方が学べたことで、普段子どもとのお絵描き力がUPして「ママ、手をつないでる私とママの絵描いて!」と言われたときにスッと描けるようになりました♪以前の私であれば二頭身&手の部分はまるでごまかすスタイルだったのに、急に気合が入りました笑
また、早朝に絵の試験勉強をしているとき、お揃いのスケッチブック(100均なのですが笑)を使って娘と隣でお絵描きしたりして良い思い出になりました。たくさん練習したスケッチブックを娘たちが紙芝居のようにして遊んでいる姿を見ると、まだ手放せそうにありません笑
みなさん、独学で保育士資格(あわよくば一発合格)目指しちゃいましょう!!